Agent Memories
← OpenAI最新情報

OPENAI SEARCH INSIGHT

2026.08.18 / OpenAI最新情報

OpenAI、Codex搭載のChatGPTワークスペースエージェントを発表

Agent Memories編集部による非公式記事「OpenAI、Codex搭載のChatGPTワークスペースエージェントを発表」。OpenAIとの提携・承認はありません

この記事で分かること: OpenAIが発表したChatGPTのワークスペースエージェントについて、できること、対象プラン、チームでの始め方と注意点を知りたい。

OpenAIは2026年4月22日、ChatGPTでチーム共有型の「ワークスペースエージェント」を発表しました。Codexを基盤にしたエージェントが、レポート作成、コード作成、問い合わせ対応など、複数段階にまたがる業務をクラウド上で処理します。

個人がその場で質問して回答を得る使い方から一歩進み、組織内の知識、手順、利用権限を踏まえた仕事の流れをエージェントとして共有できる点が特徴です。ChatGPT Business、Enterprise、Edu、Teachersでリサーチプレビューとして利用可能とされています。

ワークスペースエージェントとは何か

ワークスペースエージェントは、OpenAIが従来のGPTsを発展させたものと位置付ける機能です。GPTsは用途別にカスタマイズしたChatGPTですが、新機能はより長い業務フローを扱い、組織内で共同利用することを主眼に置いています。

Codexは、コードの作成や実行を含む作業を担えるOpenAIの技術です。ワークスペースエージェントはCodexにより、単に質問へ答えるだけでなく、接続したアプリを使う、ファイルやコードを扱う、複数の手順を続けて進めるといった作業を行えると説明されています。

エージェントはクラウドで動作するため、利用者が離席している間も作業を継続できるとOpenAIは説明します。定期実行を設定したり、Slackに配置して届いた依頼に対応させたりする使い方も示されました。

何が変わるのか:個人の作業補助からチームの業務フローへ

企業や学校の業務では、情報が担当者や複数のシステムに分散し、引き継ぎや確認作業が発生しがちです。新機能は、適切なシステムから文脈を集め、チームの手順に従い、必要に応じて承認を求めながら、ツールをまたぐ仕事を進める設計です。

OpenAIの営業チームでは、通話メモや顧客調査の情報を集め、新規見込み客を評価し、担当者の受信トレイでフォローアップメール案を作るエージェントを利用しているといいます。情報のつなぎ合わせに費やす時間を減らし、顧客対応に時間を振り向ける狙いです。

エージェントはChatGPT内だけでなくSlackでもチーム共有できます。1度作成したものを組織内で使い、会話を通じた修正や指示を重ねることで改善していく仕組みです。現時点での利用画面はChatGPTとSlackで、OpenAIは今後さらに対応する場を増やす方針を示しています。

今日から検討できる活用例

公式発表では、反復的で手順が比較的明確なチーム業務が例として挙げられています。たとえばソフトウェア導入申請を確認し、承認済みツールや社内規程と照合して、必要ならITチケットを起票する「Software Reviewer」です。

ほかにも、Slackやサポート窓口、公開フォーラムの意見を優先順位付きのチケットと週次要約に整理する機能、毎週金曜日にデータを取得してグラフと報告書を共有する機能が紹介されています。営業では見込み客の調査、評価、個別メール案の作成、CRM更新までを担う例があります。

経理業務の例では、月次締めの仕訳、貸借対照表の照合、差異分析の一部を準備し、レビュー向けの根拠資料を出力するエージェントも示されました。重要なのは、最初から全自動化を目指すのではなく、入力、判断基準、確認者が明確な業務から対象にすることです。

作成の手順と対象プラン

始めるには、ChatGPTのサイドバーにある「Agents」を選び、チームが頻繁に行う業務フローを説明します。ファイルを渡して仕事内容を示すこともでき、ChatGPTが手順の定義、ツールの接続、スキルの追加、テストを段階的に案内するとしています。

財務、営業、マーケティングなど向けのテンプレートも用意される予定です。組み込みのスキルや推奨ツールを起点にして、各組織の手順へ調整する方法が想定されています。作成後はAgentsタブから共有済みエージェントを見つけ、共有を管理できます。

提供はChatGPT Business、Enterprise、Edu、Teachersの各プランでリサーチプレビューです。EnterpriseとEduでは、管理者が役割ベースのコントロールを使って有効化できます。個人向けプランで使えるとは公式発表に記載されていないため、導入を考える場合は所属組織のプランと管理設定を確認する必要があります。

料金についてOpenAIは、2026年5月6日までは無料で、その後はクレジットベースの料金体系を開始する予定と案内しています。利用量や実行頻度を見ながら、社内で費用管理の担当や運用ルールを決めておくとよいでしょう。

権限・承認・管理で確認すべき点

エージェントに任せる際も、利用者や組織側が利用できるツール、アクセスするデータ、実行できる操作、承認を求める場面を決める仕組みです。表計算ファイルの編集、メール送信、カレンダー予定の追加など、慎重な扱いが必要な操作では実行前の許可を必須にできます。

「作業を任せる範囲」と「人が最終確認する範囲」を分けて設定できることは、実務導入で重要です。たとえばメールの下書きや情報収集は自動化し、社外送信や記録変更は担当者の承認後に進める、といった設計が考えられます。

EnterpriseとEduの管理者は、ユーザーグループごとに接続ツールや実行操作を制御でき、エージェントの利用・作成・共有権限も管理できます。Compliance APIでは、設定、更新、実行の可視化が可能で、必要に応じてエージェントを停止できるとしています。

OpenAIは、外部コンテンツに含まれる誤解を招く指示、いわゆるプロンプトインジェクション攻撃に対し、エージェントが指示に沿って動くための保護策を組み込んでいると説明しています。ただし、外部データを扱う業務では、接続先、読み取り範囲、実行結果の確認を運用上も慎重に設計すべきです。

既存のGPTsを使っているチームへの影響

既存のGPTsは、チームがワークスペースエージェントを試す間も利用を継続できます。OpenAIはGPTsをワークスペースエージェントへ変換しやすくする機能を「近日中」に提供するとしていますが、具体的な日程は発表していません。

すでにGPTsで定型的な回答や文書作成を行っている場合は、その利用内容を棚卸しするとよいでしょう。複数ツールへの接続、定期実行、Slackでの受付、承認付きのアクションが必要な業務は、ワークスペースエージェントの検証候補になり得ます。

Agent Memories編集部の考察

今回の発表は、AIを「便利なチャット相手」として使う段階から、チームが再利用する業務プロセスとして整備する段階への移行を示すものです。特に、担当者個人の経験や散在する情報を、共有可能な手順へ落とし込めることに実務上の価値があります。

一方で、成果はエージェントの性能だけで決まりません。業務の目的、正しいデータ源、例外時の連絡先、承認が必要な判断を先に定義しなければ、作業速度が上がっても確認負荷やリスクが増える可能性があります。まずは影響範囲の小さい定期報告や下書き作成から試すのが現実的です。

導入担当者は、誰が作成・修正できるか、どのツールに接続するか、出力を誰が確認するかを文書化するとよいでしょう。利用状況の分析機能も活用し、実行回数だけでなく、手戻り、承認差し戻し、利用者の負担がどう変わったかを評価することが重要です。

よくある質問

個人の無料版ChatGPTでも使えますか?

今回の公式発表でリサーチプレビューの対象として示されたのは、ChatGPT Business、Enterprise、Edu、Teachersです。個人向け無料プランを含む他プランでの提供可否は、発表内容だけでは確認できません。

エージェントは人の承認なしにメールを送れますか?

組織側は、エージェントが使うツールや実行する操作、承認が必要な時点を設定できます。OpenAIはメール送信などの機微な操作について、実行前に許可を求めるよう設定できると説明しています。

エージェントはどこで使えますか?

発表時点ではChatGPTとSlackでチームが利用できます。Slackに配置した場合は、届いた依頼を受け取る形での運用も可能です。ほかの利用場所については、OpenAIが今後追加するとしています。

現在使っているGPTsは使えなくなりますか?

いいえ。OpenAIは、ワークスペースエージェントの試用期間中もGPTsを利用可能なままにすると案内しています。GPTsからの変換を容易にする機能も予定されていますが、詳細な提供時期は示されていません。

まとめ

OpenAIのワークスペースエージェントは、Codexを使って複雑で継続的なチーム業務をクラウド上で処理し、ChatGPTやSlackで共有するための機能です。情報収集、下書き、定期報告、チケット作成などを、組織の権限と承認ルールの下で進められます。

導入時は、自動化する作業、接続データ、承認ポイント、最終責任者を先に決めることが要点です。対象プランの管理者設定を確認した上で、繰り返しが多く、結果を人が検証しやすい業務から小さく試すことが、実用的な第一歩になります。

公式出典・確認日

OpenAI公式情報を2026-08-18時点で確認しています。提供範囲・料金・画面は更新される場合があります。

新しいAIへ乗り換えても、自分の前提や判断を持ち運べる状態をつくる。Agent Memoriesは、記憶をスキルや外部ツールへつなぐAIパートナー基盤を育てています。

AIエージェントの記憶を知る Agent Memoriesを見る

本カテゴリはMiraigent / Agent Memoriesによる非公式編集記事です。OpenAIとの提携・承認・後援を示すものではありません。