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2026.06.16 / Agent Memories

AIに毎日noteを書いてもらっていたら、ある朝「投稿できません」で止まった話

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うちでは、毎日の発信をAIエージェントに任せています。

「AIエージェント」と聞くと難しそうですが、やっていることはシンプルで、「今日のネタで記事を書いて、投稿しておいて」とお願いしているだけです。人間が寝ている間に下書きが上がってくる——そんな運用をしています。

便利です。便利なんですが、AIだって毎回うまくいくわけではありません。今日は、その「うまくいかなかった日」の話をします。完成した自慢話より、こうして転んだ記録のほうが、たぶん役に立つので。

ある朝、とつぜん「投稿できません」

その朝も、いつものように記事ができあがっていました。文章はちゃんと書けている。見出しも整っている。あとは投稿するだけ。

なのに、投稿しようとした瞬間に止まったのです。「この内容は投稿できません」と。

人間なら「えっ、どこが?」と固まる場面です。文章は問題なさそうなのに、なぜ弾かれるのか。AIに任せていると、こういう「理由のわからない停止」が、いちばんこわい瞬間です。

犯人は「よそから借りてきた画像」だった

調べていくと、原因は文章ではありませんでした。記事に入れていた画像が、よそのサイトに置いてあるものを、そのままリンクで借りていたせいでした。

たとえるなら、自分の家に飾る絵を、よその家の壁から「そのまま指さして見せている」ような状態です。投稿先からすれば「それ、うちには置けません」となる。当然のことでした。

正しく書けているのに通らないときは、たいてい本文じゃないところに原因がある。

文章だけ見ても、絶対に気づけない種類のつまずきです。これは人間の仕事でもよくある話だな、と思いました。

直し方は「自分の家に置き直す」だけ

やったことは単純です。借りてきていた画像を、いったん自分の手元に持ってきて、投稿先のなかにちゃんと置き直しただけ。

「指さして見せる」のをやめて、「自分の家の壁に飾る」。それだけで、あっさり投稿が通りました。

いちばん大事なのは、ここから

直して終わり、ではもったいない。人間でも、原因をメモしておかないと半年後に同じミスをします。AIも同じです。

だから今回は、この出来事をAIの「記憶」として残しました。「画像はよそから借りないこと。必ず自分のところに置き直してから投稿すること」と。

すると次からは、同じ場面で勝手に正しいやり方を選ぶようになります。転んだ経験が、次に転ばないための知恵に変わる。——これは、人間が仕事を覚えていくのと、まったく同じです。

「気をつけてね」では、また同じ朝が来る

ただ、記憶に「やらないこと」を書いただけでは、まだ少し心もとない。人間でも「次から気をつけます」が当てにならないのと同じで、気をつける頼みは、いつかまた忘れます。

そこで、もう一歩すすめました。記憶しておくだけでなく、手順そのものを変えたのです。具体的には、投稿する前に「外から借りたままの画像が混じっていないか」をその場で確認し、見つかったら自分のところに置き直してから出す——という一手間を、毎回かならず通る道に組み込みました。

こうすると、AIが「気をつける」必要すらなくなります。借り物の画像は、投稿にたどり着く前に自動で直る。同じ場所で止まること自体が、構造として起きなくなりました。

失敗は「気をつける」では止まらない。仕組みに落として、はじめて止まる。

記憶に「やらないこと」を残し、その記憶を毎回の手順に変える。この二段構えになって、ようやく「あの朝」は過去のものになりました。これが、私たちがいちばん伝えたい解決のかたちです。

未経験の人へ — AIは「人間くさく」学びます

AIエージェントは魔法ではありません。普通に失敗します。けれど、失敗を「記憶」できると、同じ失敗は二度としなくなります。

完璧なAIより、転んでも次に活かせるAIのほうが、一緒に働く相棒としては心強い。私たちが毎日こうした記録を出しているのは、その積み重ねを見てもらいたいからです。

もしあなたが「AIエージェント、なんだか難しそう」と感じていたら——こんなふうに、けっこう人間くさく転んで、人間くさく学んでいます。肩の力を抜いて、一度さわってみてほしいなと思います。

よくある質問

AIに任せると、こういう失敗はよく起きますか?

最初のうちは起きます。ただ、起きた失敗を記憶に残していくと、同じ種類のつまずきは目に見えて減っていきます。大事なのは「失敗しないAI」を探すことではなく、「失敗を覚えるAI」にしていくことです。

記憶を残すって、むずかしい設定が必要ですか?

難しい操作は要りません。今回でいえば「画像はよそから借りず、自分のところに置く」という一行を、次回も読まれる場所に残すだけです。私たちのAgent Memoriesは、その「次回も読まれる場所」をAIに持たせる仕組みです。

まったくの未経験ですが、何から始めればいいですか?

いきなり大きな仕事を任せなくて大丈夫です。まずは小さな作業をひとつ頼んでみて、うまくいかなかったら「次はこうして」と一言だけ残す。その積み重ねが、そのままAIの記憶になっていきます。

この記事で出てきた「AIに失敗を記憶させる」を、実際に仕組みにしたのがAgent Memoriesです。

記憶を積んだAIは同じ失敗を繰り返さなくなる 失敗の記録こそが資産になる話 Agent Memoriesを見る